国境の街ティファナ/メキシコ②
ティファナ2日目。いよいよ国境越えです。
夜中にスロットマシンの音で眠れなかったので、早めの朝食をすませて出発です。なにせ何もわからない状況なので、迷わないように早めに出発します。だいたいの場所は昨日すこしリサーチをしていたので何とかなるでしょう。とりあえずスマホの翻訳機で聞きながら行くしかありません。気楽な旅なので、最悪行けなければそれはその時です。一人旅なのでそれも思い出かと。
朝方は今日も曇天。先行きが心配されます。朝早いせいか、レボルシオン付近も人気があまりありません。と言ってももう9時過ぎですが。だいたいメキシコの朝は皆活動が遅く、11時頃から活動に入ります。
少し歩くと、看板がありました。人の絵と↑矢印とUSA。まさしく歩いてアメリカへ行く方向を指しているのでしょう。
前を2,3人の人が同じ方向に向かっているのでついて行くことににます。きっと同じくアメリカへ渡る人にちがいありません。
国境の河でしょうか。河岸がコンクリートでかためられ、フェンスが河に沿って張り巡らされています。お土産屋さんの並ぶ通りを抜け、歩道橋を渡って河向こうへ渡ります。
途中にアメリカへ渡る車の渋滞の上を抜けていきます。でもまだ国境は越えていません。
しばらく歩いて進むと、いました。アメリカへ歩いて渡る人たちの行列です。行ったすぐはそうでもありませんでしたが、のどが渇いたので飲み物を調達するため、うろうろして戻ったらあっという間に大行列になっていました。
大勢いる中、列が3列あり、看板がかかっているのですが、スペイン語で意味が良く分かりません。空港のように、メキシコ人かビジターかかと思いましたが、3列って?どの列に並んで良いやら迷っているうちにさらに人が増え、とりあえず適当に並んでいましたがいっこうに前へ進みません。
かれこれ1時間ほど並んでいましたが、わけのわからないまま不安で並ぶのをやめて帰ろうと思いました。とその時、広場で何やらバスが止まっており、メキシコのおじさんが呼び込みをしています。どうやらバスで国境越えができるのではないか?と思わず60ペソを払い、この際歩いて行かなくても、とにかく国境を越えようと。意思が弱いんです( ^ω^)
席が埋まると出発です。と思ったら200メートルくらい進んで停車です。皆バスから降り始めました。自分も降りてみるとそこは国境通関ゲートの真ん前でした。そうです。メキシコ人が行列を作って並んでいる横をスルーして最前列までワープさせてくれたのです。(笑)
ここからは通関手続きまでは30人ほど並んでいるだけで、あっという間に順番がきました。なんだ最初からこれを使えばよかったと後悔です。やはり、60ペソとはいえ、メキシコ人には高価なんでしょうか。
通関手続きです。いざと言うときのためにESTAの手続き完了のコピーを持っていましたが、とりあえずパスポートだけを提出して待つと、何やらスペイン語で質問されているようですが、何のことか意味不明。どうやら荷物を持っていなく、手ぶらなのが不信のようです。結局何もチェックせず、パスポートに入国のスタンプも押してくれずに通してくれました??? でもこれだとメキシコに戻る時は大丈夫?と心配しながらも、とりあえず無事にアメリカへ入国です。
何故かアメリカ入国する頃には天候も回復し、気分爽快です。しばらく歩いてアメリカサイドの店が並ぶ場所に到着です。渡る橋の上で日本人らしきカップルに出会いましたが、それはアメリカなので珍しくもなく、声をかけませんでした。
サンディエゴへ向かうMTSがいました。これに乗ってサンディエゴまで行くことにします。
MTSは「GreenLine」「Orange Line」「BlueLine」があり、どうやらサンディエゴに向かうのは「BlueLine」のようです。キップの買い方がわからないので、とりあえず乗って中でチケットを買うつもりで乗車しましたが、結局車掌さんがこずにチケットは買えません。では降りてから清算すればよいかと、まずは列車の旅を楽しむことに。
さすがアメリカ、カリフォルニア。青空の元、海沿いを走る車窓は感動です。今回はサンディエゴまでですが、次回はここから長距離列車に乗り換えて、ロスまで行くチャレンジをしたいと思います。
そうこうしていると30分くらいでサンディエゴに到着です。でも駅というか、日本の市電の停留所のように駅舎がありません。勿論係員もいません。しかたがありません、結局無賃乗車してしまいました( ^ω^)
駅から少し歩くとメジャーリーグ、サンディエゴ・パドレスのホームグランドであるペトコ・パークがありました。感動です。いつかは、大リーグ観戦ができることが、現実味を帯びてきました。
今回、出国に戸惑ったせいで、まだ帰りの帰国の心配もあり、とりあえず歩いてアメリカへ渡ることもできたので、メキシコへ帰ることに。勿論帰りもチケットの買い方が解らず、無賃乗車です。ごめんなさい。
言い訳ですが、ティファナでは使えていた携帯が、国境を越えたとたんに繋がらなくなりました。当たり前? スマホは使えないと羽を取られた鳥のように何もできません!残念。
MTS駅からティファナの通関へは結構歩く必要がありますが、ここは奮発して(MTS代が浮いたので・・・?)自転車タクシーで帰還です。
ようやくメキシコ入国ゲートです。帰りは遊園地の入場ゲートのような回転ゲートを抜けると、拳銃を持った警備員が立っているだけで、なんとノーチェックです。パスポートも見せる必要がありません。これで出国時にパスポートにスタンプが押されなかった意味が解りました。
一人で不安な面もありましたが、なんとか無事にメキシコ・アメリカ国境越え成功です。
0コメント