メキシコ ワーカー事情
今日はメキシコのワーカー事情について少し書きます。
メキシコは基本的に女性は良く働き、男性は遊んでばかりとよく聞きます。
我が社も工場立ち上げに向けて現地人ワーカーの募集が始まり、量産開始に向けて作業訓練を行っている所です。我が社では基本的に製品の組み立てを行うワーカーは、まじめで几帳面な女性を採用。それを統率する監督者を男性もしくは女性といった方針で採用しています。
ワーカーで募集する人達は学歴はなく、中学校を卒業した程度の方達で、最低賃金は月収3,000ペソ。今のレートで約18,000円ほどとなります。勿論、自家用車などをもっていませんので基本バスを利用した通勤しかできません。我が社でも通勤ようバスを準備しますが、サンルイスポトシ全域を網羅できないため、会社のバスルートから外れている人は公共バスを使って会社バスのルートまで行って乗り継ぐことになります。
いっぽう、マネージャー級やチームリーダー級といった管理職は、勿論大学を卒業したエリートで、英語力はネイティブの70%以上の実力者ということになります。
メキシコは勿論スペイン語ですが、優良企業は全て欧米企業ということもあって、英語が必須となります。そこでなんでも高校の授業はスペイン語と英語の併用で、日ごとにスペイン語の日と英語の日が入れ替わり、英語での授業の日は全て英語のみで授業が行われるそうです。それを聞いて彼らが皆英語をそこそこ使える理由がわかりました。
日本人は英語が不得意な人が多いですが、こういった点はメキシコを見習う必要があるかもしれません。
ちなみにマネージャー級の給与は課長・部長クラスで30,000~40,000ペソ。係長クラスで20,000ペソ~30,000ペソ。大学卒で一般職でも10,000~20,000ペソ。といった具合で、勿論ほとんどの人が自家用車で通勤しています。
先ほどのワーカーさん達とのこの賃金格差。これがメキシコの実情です。この格差がメキシコの治安悪化の要因の一つとも言えるかも知れません。
ロドリゴ君の両側にいる女の娘達は、最近採用したワーカーの人で、左側の娘が21歳。右側の娘が20歳なんですが、ともに7歳と5歳の子供がいるんだそうです。
そうなんです。それぞれ14歳と15歳で子供を出産したことになります。ともに旦那はとはもう別れて、働いているときは自分の母親が子供達の面倒を見ているんだそうです。でもこれが普通なんだそうです。結局おばあさんと言っても母親も若いうちに出産しているので30歳前後を若さということになります。日本では普通のお母さんの歳で、もうおばあさんしていることになります。
こうした状況のなか、男はとっとと奥さんと子供を捨てて遊び歩く。これがメキシコの実情なんです。
こうした世情では格差が生まれてもしかた無いのかもしれません。まずしく生まれた人達は学校など行けず、若くして男女がくっ付いて離れていくを繰り返し、お金持ちは高度な教育を受けて給料の高い企業に就職していく。でリッチな生活を送っている。
それが今のメキシコのワーカー事情なのかもしれません。
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